せん‐もう【線毛】
グラム陰性菌などの細菌の表面に見られる細胞質の突起。菌体の表面に数十から数百本ほどあり、鞭毛より細く短い。細菌の接合でDNAを運ぶ性線毛や、宿主となる細胞に付着する役割を果たす付着線毛がある。
だいちょう‐きん【大腸菌】
腸内細菌の一種。グラム陰性の桿菌(かんきん)。ビタミン合成などの機能があるが、病原になることもある。糞便(ふんべん)中に必ず見られるので、水などの汚染検査の指標とされる。
ちょうチフス‐きん【腸チフス菌】
腸チフスの病原菌。サルモネラ菌の一種で、グラム陰性の桿菌(かんきん)。チフス菌。
にんしん‐けんさやく【妊娠検査薬】
妊娠の有無を簡易的に判定する検査薬。尿中に含まれるヒト絨毛(じゅうもう)性ゴナドトロピン(hCG)というホルモンを検出し、陽性の変色反応を示す。 [補説]検査薬のみでは偽陰性・偽陽性の可能性があ...
ねこひっかき‐びょう【猫引っ掻き病】
グラム陰性菌の一種が感染することによって起こる感染症。病原菌をもつネコに引っかかれたり、噛まれたりすることで感染するが、ネコに対してはまったく病原性はない。咬傷(こうしょう)後に炎症が生じ、リン...
はいえん‐かんきん【肺炎桿菌】
グラム陰性の桿菌。ヒトの腸内細菌の一つであるが、免疫力の低下した人に感染し、肺炎・尿路感染症・敗血症などを起こす。抗生物質に対する耐性を獲得しやすく院内感染の原因菌となる。クレブシエラニューモニエ。
はつねつ‐ぶっしつ【発熱物質】
脳の視床下部にある体温中枢を刺激して発熱を起こす物質の総称。グラム陰性菌の内毒素などの外来性発熱物質と、免疫機能の一つとして体内で放出される内在性発熱物質がある。パイロジェン。ピロゲン。発熱因子。
バクテロイデス【Bacteroides】
芽胞を形成しない偏性嫌気性のグラム陰性桿菌の一属。腸内細菌叢を構成する代表的な細菌の一つ。日和見感染の原因となる。
ひきんぞく‐げんそ【非金属元素】
単体が非金属である元素。周期表で硼素(ほうそ)とアスタチンを結ぶ斜めの線の右側にある希ガス・ハロゲン・酸素・窒素・炭素などと水素をいう。一般に電気的には陰性、酸化物は酸性を示す。
ビブリオ【(ラテン)Vibrio】
細菌のうち、ビブリオ属に分類される桿菌(かんきん)。グラム陰性で、多くは湾曲し、鞭毛(べんもう)をもつ。コレラ菌・腸炎ビブリオなど。