ずい‐じゅう【随従】
[名](スル) 1 つきしたがうこと。供として行くこと。また、その人。「艦長は…、これに—する指揮官は」〈福沢・福翁自伝〉 2 言われるままに人の意見に従うこと。「先輩の言に—する」
ずい‐じゅん【随順】
[名](スル)おとなしく従うこと。従って逆らわないこと。「上司の意向に—する」
ずい‐じん【随身】
[名](スル)《「ずいしん」とも》 1 平安時代以降、貴人の外出のとき、警衛と威儀を兼ねて勅宣によってつけられた近衛府の官人。御随身(みずいじん)。兵仗(ひょうじょう)。 2 神社の左右の神門に...
ずいじんていきえまき【随身庭騎絵巻】
鎌倉時代の絵巻。1巻。平安末期および鎌倉中期の随身の騎馬または徒歩の姿を描いたもの。彩色をほとんど施さない白描画形式で似絵(にせえ)の手法を用いている。一部は藤原信実の手になるとされる。
ずいじん‐どころ【随身所】
院司(いんし)や摂関家で、随身の詰めていた所。
ずいじん‐もん【随身門】
随身1の姿の守護神像を左右に安置した神社の門。この二神は閽神(かどもりのかみ)あるいは看督長(かどおさ)といわれ、俗に矢大臣・左大臣と称される。
ずい‐そう【随想】
折にふれて思うこと。また、それらを書きまとめた文章。「—録」
ずいそうろく【随想録】
《原題、(フランス)Essais》モンテーニュの随筆集。3巻。1580〜1588年刊。自己の経験・観察を通して人間性を探求した、モラリスト文学の古典的作品。エッセー。
ずい‐ちく【随逐】
あとを追い、従うこと。随従。「汝ら年来(としごろ)—すれどもこの心を知らずして」〈宇治拾遺・一二〉
ずいとく‐じ【随徳寺】
《ずいと跡をくらます意を、しゃれて寺の名らしく言ったもの》あとのことをかまわずに逃げ出すこと。「—をきめる」「あいつを船におきざりとして、是なりに—はどうだ」〈滑・続膝栗毛・初〉