きぎし【雉/雉子】
キジの別名。《季 春》
雉(きぎし)の頓使(ひたづか)い
《天つ神の命を受けて葦原(あしはら)の中つ国に降(くだ)った天若日子(あめのわかひこ)が帰ってこないので、キジを遣わしたところ、天若日子はこれを射殺してしまったという古事記の故事から》行ったきり...
きぎす【雉/雉子】
キジの別名。きぎし。《季 春》「夫人は身を潜めて、—の伏隠れた風情であった」〈鏡花・白鷺〉
きじ【雉/雉子】
1 キジ目キジ科の鳥。全長は、雄が尾が長いので80〜100センチ、雌が50〜60センチ。雄は暗緑色を主とする多彩な色で、目の周りに赤い肉垂れがある。雌は全体に褐色。北海道を除く日本各地の明るい林...
きじ‐かくし【雉隠】
キジカクシ科の多年草。山地に生え、高さ約70センチ。茎はよく分枝し、枝は葉状の線形となり、葉の代わりをする。雌雄異株で、春の終わりごろ、黄白色の小花をつける。実は丸く、秋に赤く熟する。
きじ‐ぐるま【雉車】
杉などの材で雉の形を作って彩色し、下に車をつけた郷土玩具。熊本県・福岡県のものが有名。
きじ‐ねこ【雉猫】
キジの背のような、茶褐色の斑(ふ)のある猫。
きじのお‐しだ【雉の尾羊歯】
キジノオシダ科の常緑、多年生のシダ。暖地の樹林下に生える。高さ約60センチ。塊状の根茎から葉を束生し、栄養葉は羽状に分かれている。胞子葉は直立し、線形の羽片に胞子嚢(ほうしのう)群が線状につく。
雉(きじ)の草隠(くさがく)れ
雉が草の中に頭だけ隠して尾を出したままでいること。一部分だけ隠して、隠れているつもりでいること。頭隠して尻(しり)隠さず。雉の隠れ。
きじ‐はた【雉羽太】
ハタ科の海水魚。岩礁にすみ、全長約40センチ。体色は紫褐色の地に橙(だいだい)色の円点が多数散在する。本州中部以南に分布。美味。あこう。あこ。