ぞう‐にん【雑任】
律令制の諸官司で、四等官の下で種々の職に任じられた属官。官掌(かじょう)・史生・舎人(とねり)など。
ぞうにん‐ばら【雑人輩】
《「ばら」は接尾語》雑人ども。武家では、具足を着用しない雑兵(ぞうひょう)。「矢面の―そこのき候へとて」〈平家・一一〉
ぞうにん‐ぶぎょう【雑人奉行】
⇒国奉行(くにぶぎょう)
ぞう‐の‐うた【雑の歌】
⇒雑歌(ぞうか)
ぞう‐はい【雑俳】
⇒ざっぱい(雑俳)
ぞう‐ひ【雑肥】
堆肥(たいひ)・焼土など、いろいろな雑物を含んだ肥料。
ぞう‐ひょう【雑兵】
1 身分の低い兵士。歩卒。ざっぴょう。 2 取るに足りない者。下っ端。「我輩の如き―すら…一身を顧みるに遑(いとま)なかったです」〈魯庵・社会百面相〉
ぞうひょうものがたり【雑兵物語】
江戸前期の兵法書。2巻。松平信興著とされる。天和3年(1683)以前の成立。弘化3年(1846)刊。雑兵の話に託し、戦場・武備・武具などの重要事項を口語で記したもの。
ぞう‐ぼく【雑木】
「雑木(ぞうき)」に同じ。
ぞう‐む【雑務】
1 ⇒ざつむ(雑務) 2 訴訟に関する事務。「―の日なれば、記録所におはしまして」〈増鏡・むら時雨〉