あや・す【零す】
[動サ四]血・汗などを滴らせる。流す。こぼす。「血を—・して婆羅門に飲ましめ」〈今昔・四・一七〉
あ・ゆ【零ゆ】
[動ヤ下二] 1 実などが、落ちる。落ちこぼれる。「生ふる橘玉に貫く五月を近み—・えぬがに」〈万・一五〇七〉 2 汗や血などが、流れ出る。滴り流れる。「すずろに汗—・ゆる心地ぞする」〈枕・二三〉
おち‐ぶ・れる【落ちぶれる/落魄れる/零落れる】
[動ラ下一][文]おちぶ・る[ラ下二]社会的地位や生活程度などが悪くなって、惨めな状態になる。零落する。「—・れた姿をさらす」
こぼし【零し/翻し】
建水(けんすい)のこと。
こぼ・す【零す/翻す/溢す】
[動サ五(四)] 1 容器を、うっかりひっくり返したり傾けたりして、中に入っている物を外に出してしまう。また、液体、粉末、粒状のものを容器などからあふれさせたり、物の間から漏らしたりして外へとり...
こぼ・る【零る】
[動ラ下二]「こぼ(零)れる」の文語形。
こぼれ【零れ】
1 漏れ落ちること。あふれ出ること。また、そのもの。「嬉しさの—か」〈二葉亭・浮雲〉 2 (多く「おこぼれ」の形で)他人が手をつけたあとに残っているもの。お余り。「お—頂戴(ちょうだい)」
こぼれ‐うめ【零れ梅】
1 散りこぼれた梅の花。また、その模様。 2 みりんの絞りかす。
こぼれ‐お・ちる【零れ落ちる】
[動タ上一][文]こぼれお・つ[タ上二] 1 容器などからあふれて落ちる。漏れ出て落ちる。「地面に—・ちた米を鳥がついばむ」「とめどもなく涙が—・ちる」 2 散って落ちる。「桜の花びらが—・ちる...
こぼれ‐かか・る【零れ懸(か)る】
[動ラ五(四)] 1 こぼれそうになる。「コップの水が—・るほど、ひどく揺れた」 2 髪などが垂れかかる。「御額の髪、ゆらゆらと—・り給へる」〈狭衣・一〉 3 こぼれ落ちて、物にふりかかる。「御...