うつお【靫/空穂】
⇒うつぼ(靫)
うつぼ【靫/空穂】
矢を納めて射手の腰や背につける細長い筒。ふつう竹製で漆塗り。上に毛皮や鳥毛・毛氈(もうせん)の類を張ったものもある。うつお。
うつぼ‐かずら【靫葛】
ウツボカズラ科の食虫植物。蔓性(つるせい)の多年草。葉は長さ10〜15センチで、裏面に褐色の毛があり、先が円筒形の袋となっていて虫を捕らえる。雌雄異株。枝の先に黒紫色の花を総状に密生する。同科に...
うつぼ‐がわら【靫瓦】
屋根の谷または本瓦葺(ぶ)きに用いる瓦。両端が翼をもつ「凵」の形をなすが、中央がやや湾曲している。
うつぼ‐ぐさ【靫草】
シソ科の多年草。山野に生え、高さ10〜30センチ。茎は四角柱。全体に白い毛がある。夏、紫色の唇形の花が集まった穂を出す。花穂は夏に枯れて黒くなり、これを漢方で夏枯草(かごそう)といい、利尿薬にす...
ゆき【靫/靭】
《「ゆぎ」とも》矢を入れ、背に負った細長い箱形の道具。木製漆塗りのほか、表面を張り包む材質によって、錦靫(にしきゆき)・蒲靫(がまゆき)などがある。平安時代以降の壺胡簶(つぼやなぐい)にあたる。
ゆき‐べ【靫部】
⇒靫負部(ゆげいべ)
ゆぎえ【靫負】
⇒ゆげい
ゆぎ‐おい【靫負】
⇒ゆげい
ゆげい【靫負】
《「ゆきおい」の音変化。古くは「ゆけい」》 1 大化前代、靫を負って宮廷諸門の警護にあたった者。 2 衛門府(えもんふ)の異称。また、その職員。ゆぎえ。ゆぎおい。