いちじつ‐えんどん【一実円頓】
仏語。ただ一つの真実である理法は、完全で、すみやかに悟りを得させるということ。法華経の教えをたたえたもの。
えん‐どん【円頓】
《「円満頓足」の略》天台宗の教義で、一切を欠くことなくたちどころに備えることができる意。実相をたちまち悟って成仏すること。
かん‐とん【嵌頓】
腸管などの内臓器官が、腹壁の間隙(かんげき)から脱出し、もとに戻らなくなった状態。嵌頓ヘルニア。
こん‐とん【困頓】
[名](スル)疲れはてること。また、こまりはてること。「下民—に瀕(ひん)し」〈東海散士・佳人之奇遇〉
せい‐とん【整頓】
[名](スル)きちんとかたづけること。また、きちんとかたづくこと。整うこと。「部屋を—する」「新政府の組織が次第に—して」〈福沢・福翁自伝〉 →整理[用法]
だっちょう‐かんとん【脱腸嵌頓】
脱腸を起こした腸が、脱出した裂け口のところで絞められて腸閉塞(ちょうへいそく)を起こす状態。
てい‐とん【停頓】
[名](スル)着手した物事がゆきづまってはかどらないこと。「反対運動にあって開発事業が—する」
とみ【頓】
[名・形動ナリ]《「頓」の字音「とん」の音変化》にわかなこと。急なこと。また、そのさま。→頓(とみ)に「—の事にて預め知らするに由なかりしが」〈鴎外・舞姫〉 「—なる召使ひの、来あひたりつればな...
とん【頓】
[常用漢字] [音]トン(呉)(漢) [訓]とみに ひたすら 1 頭を地面につけて礼をする。ぬかずく。「頓首」 2 その場にとどまる。落ち着く。「整頓・停頓」 3 すぐに。即座に。急に。とみに。...
のう‐かんとん【脳嵌頓】
⇒脳ヘルニア