てん【顛】
[人名用漢字] [音]テン(呉)(漢) 1 てっぺん。物の先端。「顛末/山顛」 2 逆さになる。ひっくり返る。「顛倒・顛沛(てんぱい)・顛覆/動顛」 [補説]人名用漢字表(戸籍法)の字体は「顚」...
てん‐つい【顛墜】
[名](スル)ころげ落ちること。転落。「国家をして終始其軌道より—せしめざることを務めざる可らず」〈小林雄七郎・薩長土肥〉
てん‐とう【転倒/顛倒】
[名](スル)《古くは「てんどう」とも》 1 さかさまになること。また、さかさまにすること。「上下関係が—する」「主客—」「本末—」 2 倒れること。「つまずいて—する」 3 あわてふためくこと...
てん‐どう【転動/顛動】
[名](スル) 1 まわり動くこと。また、ころがし動かすこと。「或(あるい)はこれを用いて器械を—し」〈中村訳・西国立志編〉 2 うろたえ平静さを失うこと。動顛。「悪い事と思えばこそ、殺す事に気...
てん‐どく【顛読】
[名](スル)漢文を返り点に従って下から上へ返って読むこと。⇔直読。
てん‐ぱい【顛沛】
つまずき倒れること。転じて、とっさの場合。つかの間。→造次(ぞうじ)顛沛「造次にも—にも神の御恵を感謝せねばなりませぬ」〈魯庵・社会百面相〉
てん‐ぷく【転覆/顛覆】
[名](スル) 1 列車・船などがひっくり返ること。また、ひっくり返すこと。「ヨットが—する」 2 政府などの組織が倒れること。また、倒すこと。「日本全社会の根底より—せんとて」〈福沢・福翁百話〉
てんぷく‐ざい【顛覆罪】
人が乗っている汽車・電車などを転覆・破壊する罪。→汽車転覆等及び同致死罪
てん‐まつ【顛末】
《「顛(いただき)」から「末(すえ)」までの意》事の最初から最後までの事情。一部始終。「事件の—」
てん‐らく【転落/顛落】
[名](スル) 1 ころげ落ちること。「岩場から—する」「—死」 2 上位から下位に一挙に落ちること。急激に落ちぶれること。「—の一途をたどる」「幕下に—する」 3 堕落すること。身をもちくずす...