あい‐の‐かぜ【あいの風】
日本海沿岸で、沖から吹く夏のそよ風。あい。あゆ。あえのかぜ。《季 夏》
あおち‐かぜ【煽ち風】
吹きあおる風。「蚊帳(かや)打ちあくる—」〈浄・薩摩歌〉
あおり‐かぜ【煽り風】
津波の到達直前に吹く突風。家屋が倒壊したり、自動車が横転したりするほどの強風になることもある。
あき‐かぜ【秋風】
1 秋に吹く風。秋になって吹いてくる涼しい風。しゅうふう。《季 秋》「—や干魚をかけたる浜庇/蕪村」 2 「秋」を「飽き」に掛けて、男女間の愛情が冷めることのたとえ。
あく‐ふう【悪風】
1 悪い風俗や習慣。「—に染まる」⇔美風。 2 害をもたらす風。暴風。
あさ‐かぜ【朝風】
1 朝吹く風。 2 日の出後、気圧の関係で陸上から海上へ、また、山頂から谷へ吹く風。⇔夕風。
あじろ‐びょうぶ【網代屏風】
網代3を張った屏風。「山里びたる—などの、ことさらに事そぎて」〈源・椎本〉
アナバ‐かぜ【アナバ風】
「アナバチック風」の略。
アナバチック‐かぜ【アナバチック風】
《anabatic wind》山の斜面に沿って谷底から吹き上げる風。谷風がその例。斜面上昇風。滑昇風(かっしょうふう)。アナバ風。→カタバチック風
あま‐つ‐かぜ【天つ風】
大空を吹く風。「—雲の通ひ路吹き閉ぢよをとめの姿しばしとどめむ」〈古今・雑上〉