う・う【飢う】
[動ワ下二]「う(飢)える」の文語形。
うえ【飢え/餓え/饑え】
1 飢えること。飢えた状態。空腹。飢餓。「—と寒さ」 2 望み求めているものが満たされない苦しみ。「心の—をいやす」
うえ‐じに【飢(え)死に/餓え死に】
[名](スル)飢えて死ぬこと。餓死(がし)。「飢饉(ききん)で—する」
うえておおかみ【飢えて狼】
志水辰夫によるハードボイルド小説。昭和56年(1981)刊。編集者、フリーライターなどとして活動していた著者による初の小説作品。「背いて故郷」「裂けて海峡」とともに3部作をなす。
う・える【飢える/餓える/饑える】
[動ア下一][文]う・う[ワ下二] 1 食物がなくて空腹に苦しむ。ひどく腹が減る。「大飢饉(ききん)で多くの人が—・える」 2 望み求めている物事が得られないので、それを強く求める。「愛情に—・...
うや‐か・す【飢かす】
[動サ四]飢えさせる。「母を—・し殺したりし」〈太平記・三五〉
え【飢】
動詞「飢(う)う」の連用形「うえ」の音変化。「い行きまもらひ戦へば我はや—ぬ」〈記・中・歌謡〉
かつ・う【餓う/飢う】
[動ワ下二]「かつえる」の文語形。
かつ・える【餓える/飢える】
[動ア下一][文]かつ・う[ワ下二] 1 食べ物がなくて腹がへる。飢(う)える。「金があれば先ず—・えることはないから」〈福沢・福翁自伝〉 2 あるものに非常に欠乏を感じて、それをひどく欲しがる...
き【飢】
[常用漢字] [音]キ(呉)(漢) [訓]うえる 1 食物が少なくてひもじい思いをする。うえる。「飢餓・飢渇・飢寒」 2 不作で食糧が乏しいこと。「飢饉(ききん)」 [補説]「饑」と通用する。