うえ【飢え/餓え/饑え】
1 飢えること。飢えた状態。空腹。飢餓。「—と寒さ」 2 望み求めているものが満たされない苦しみ。「心の—をいやす」
うえ‐じに【飢(え)死に/餓え死に】
[名](スル)飢えて死ぬこと。餓死(がし)。「飢饉(ききん)で—する」
う・える【飢える/餓える/饑える】
[動ア下一][文]う・う[ワ下二] 1 食物がなくて空腹に苦しむ。ひどく腹が減る。「大飢饉(ききん)で多くの人が—・える」 2 望み求めている物事が得られないので、それを強く求める。「愛情に—・...
かつ・う【餓う/飢う】
[動ワ下二]「かつえる」の文語形。
かつえ‐じに【餓え死に】
うえじに。餓死(がし)。
かつ・える【餓える/飢える】
[動ア下一][文]かつ・う[ワ下二] 1 食べ物がなくて腹がへる。飢(う)える。「金があれば先ず—・えることはないから」〈福沢・福翁自伝〉 2 あるものに非常に欠乏を感じて、それをひどく欲しがる...
が【餓】
[常用漢字] [音]ガ(呉)(漢) [訓]うえる かつえる 食物が乏しく、空腹のためひどく苦しむ。うえる。うえ。「餓鬼・餓死/飢餓・凍餓」
が‐き【餓鬼】
1 《(梵)pretaの訳。薜茘多(へいれいた)と音写》生前の悪行のために餓鬼道に落ち、いつも飢えと渇きに苦しむ亡者。 2 「餓鬼道」の略。 3 《食物をがつがつ食うところから》子供を卑しんでい...
がき‐あみ【餓鬼阿弥】
餓鬼のようにやせおとろえ、耳鼻も欠け落ちて生気のない者。「箸に目鼻の—を、夫(つま)とはさらにしらいとの」〈浄・反魂香〉
がきぞうし【餓鬼草紙】
飢えと渇きに悩みながら人間界に出没する餓鬼の諸相を描いた絵巻。六道絵の一。平安末期作。東京および京都の国立博物館所蔵の2巻が有名。