うま‐ぎぬ【馬衣】
1 馬の背に着せる布。多く、紺または萌黄(もえぎ)などの布に、持ち主の定紋(じょうもん)を染め抜いた。 2 時宗の僧などが着用した葛(くず)や麻の繊維で粗く織った衣。
うま‐けむり【馬煙】
馬が地をけって走るときに立てる土ぼこり。馬塵(ばじん)。うまけぶり。「—ヲ立テテ戦フ」〈日葡〉
うま‐げた【馬下駄】
庭履きに用いた駒下駄(こまげた)。「庭の草花を眺めに、—はいて出でけるに」〈浮・禁短気・六〉
うま‐ごやし【馬肥やし/苜蓿】
マメ科の越年草。高さ30〜60センチで、茎の下部は地上をはう。葉は3枚の小葉からなる複葉。春、黄色の小さな蝶形の花をつける。ヨーロッパの原産で、江戸時代に渡来し野生化。緑肥や牧草とする。からくさ...
うま‐さし【馬差】
江戸時代、宿駅で馬を用立て、運輸の指図をした役人。
うま‐ざくり【馬決り】
1 馬がひづめで水や泥をけりたてること。また、その踏みくぼめた跡。「—の水を蹴(け)かけられて、衣深泥(しんでい)にまみれぬれば」〈太平記・二九〉 2 ⇒決(さく)り2
うま‐じもの【馬じもの】
《「じもの」は接尾語》(副詞的に用いて)馬のように。「—縄取り付け鹿(しし)じもの弓矢囲(かく)みて」〈万・一〇一九〉
うま‐じるし【馬印/馬標】
戦陣で用いた標識の一。大将の乗馬の側に立てて、その所在を示す目印としたもの。
うま‐すぎごけ【馬杉蘚】
スギゴケ科のコケ。山中の日陰地に群生し、高さ10〜15センチ。葉は長さ1センチほどで杉の若芽の形をしている。
うま‐すげ【馬菅】
カヤツリグサ科の多年草。水辺に生え、高さ50〜60センチで、スゲの中でも特に大きい。初夏、茎の先に白茶色がかった雄花の穂、その下に淡緑色の雌花の穂をつける。