か・く【駆く/駈く】
[動カ下二]「か(駆)ける」の文語形。
かけ【駆け/駈け】
1 敵陣に突入すること。「義助の二度の—に、さしもの大勢戦ひ疲れて」〈太平記・一四〉 2 馬を速く走らせること。駆け足。「お馬は少し老けたれども—に早く、駻(かん)おちず」〈浄・大磯虎〉
かけ‐あ・う【駆け合ふ】
[動ハ四] 1 馬を走らせて、攻めかかる。「同じう死なば、よからう敵(かたき)に—・うて、大勢の中でこそ打ち死にをもせめ」〈平家・九〉 2 駆けつける。「火事などといふ時も—・ひ、物事頼もしく思...
かけ‐あがり【駆(け)上(が)り/駈け上(が)り】
寄席芸人が楽屋入りして、休憩もとらないで高座に出ること。滑り込み。
かけ‐あが・る【駆(け)上(が)る/駈け上(が)る】
[動ラ五(四)]走って上がる。かけのぼる。「二階に—・る」
かけ‐あし【駆(け)足/駈け足】
1 やや速めに走ること。「—で行く」 2 物事を大急ぎでするさま。「ヨーロッパを—で見て回る」 3 (「駈歩」「駆歩」と書く)馬術で、馬を速く走らせること。また、その走り方。速度は普通、1分間3...
かけ‐あわ・す【駆け合はす/駈け合はす】
[動サ下二] 1 互いに乗馬を駆け寄せて戦う。また、互いに走り寄って争う。「あの勢に—・せ、斬っては落とし、切っては捨て」〈保元・中〉 2 駆けつけ集まる。寄り集まる。「おのおの—・せ、義理をつ...
かけ‐いり【駆(け)入り/駈け入り】
1 かけいること。 2 新参者。かけだし。 3 山伏が修行のために山に入ること。峰入り。⇔駆け出(で)。「大峰への—には日数が定まって」〈虎明狂・腰祈〉 4 「翔(かけり)2」に同じ。「お囃子(...
かけ‐い・る【駆(け)入る/駈け入る】
[動ラ五(四)] 1 走って入る。駆け込む。「矢庭に跡を追って林の中へ—・って」〈二葉亭訳・めぐりあひ〉 2 馬を疾走させて突入する。「平家三万余騎が中へおめいて—・り」〈平家・六〉
かけ‐おち【駆(け)落ち/駈け落ち/欠(け)落ち】
[名](スル) 1 結婚を許されない相愛の男女がひそかによその土地に逃れること。「親に結婚を反対されて—する」 2 ひそかに逃げること。逐電。出奔。「あとに残った人は自分の—の為に助かるに違いな...