かご‐やろ【駕籠遣ろ】
[連語]駕籠かきが客に「駕籠をやろ」と呼びかける声。また、転じて、駕籠かき。「天下は夜中八つ過ぎ、廓(くるわ)は恋の昼中や、—ばかりぞ寝声なり」〈浄・淀鯉〉
かご‐わき【駕籠脇】
1 駕籠のそば。 2 貴人の乗っている駕籠の左右に付き添っていく役。また、その人。駕籠回り。
かよ‐ちょう【駕輿丁】
身分の高い人の駕籠(かご)や輿(こし)を担ぐ役の者。こしかき。「俄(にはか)の事にて—も無かりければ」〈太平記・二〉
かよちょう‐ざ【駕輿丁座】
中世の京都で、駕輿丁が結成した座。各種の商業に進出し、課役免除の特権や専売権をもっていた。
が【駕】
馬が引く車や駕籠(かご)。
が【駕】
[人名用漢字] [音]ガ(慣) 1 乗り物。また、馬車などに乗る。「枉駕(おうが)・車駕・宝駕・鳳駕(ほうが)・来駕」 2 他より上に出る。「凌駕(りょうが)」 [名のり]のり [難読]駕籠(かご)
が‐ぎょ【駕御/駕馭】
[名](スル)《「かぎょ」とも。馬を自由に乗りこなす意》人を自分の思うままに使うこと。「知識蒙昧の人民を—せんが為めの権謀」〈加藤弘之・国体新論〉
が・する【駕する】
[動サ変][文]が・す[サ変] 1 車・馬などに乗る。「輦輿(れんよ)に—・する」 2 他をしのぐ。他より優位に立つ。「近代名家多しといえども力(つと)めて之(こ)れに—・せんとせば」〈逍遥・小...
が‐よ【駕輿】
人が担いで動かす乗り物。こし。
駕(が)を枉(ま)・げる
《「蜀志」諸葛亮伝から》貴人がわざわざ来訪する。転じて、来訪するの意の尊敬語。