きょう‐そう【狂騒/狂躁】
狂ったような騒がしさ。「都会の—から逃れる」
けん‐そう【喧噪/喧騒/諠譟】
[名・形動]物音や人声のうるさく騒がしいこと。また、そのさま。「都会の—を離れる」「—な(の)市街」
こ‐そう【鼓譟/鼓騒】
[名](スル) 1 戦場で士気を高めるために、太鼓を鳴らし、ときの声をあげること。「燕王(えんおう)諸将を麾(さしまね)き、—して先登す」〈露伴・運命〉 2 騒ぎたてること。
さい‐さい【騒騒】
[副]物が揺れ動いてさわさわと音を立てるさま。「玉衣(たまぎぬ)の—しづみ家の妹にもの言はず来にて思ひかねつも」〈万・五〇三〉
さえ‐さえ【騒騒】
[副]「さいさい(騒騒)」に同じ。「あり衣(きぬ)の—しづみ家の妹に物言はず来(き)にて思ひ苦しも」〈万・三四八一〉
しお‐さい【潮騒】
《「しおざい」とも》潮の満ちてくるときに、波の騒ぎ立つ音。 [補説]書名別項。→潮騒
しおさい【潮騒】
三島由紀夫の長編小説。昭和29年(1954)刊行。伊勢湾の小島を舞台とする、純朴な青年と少女の恋愛物語。古代ギリシアの牧歌小説「ダフニスとクロエ」に着想を得た作品。第1回新潮社文学賞受賞。映画化...
そう【騒】
中国文学で、韻文の一体。屈原の「離騒」に由来する名称で、社会や政治に対する憂憤を述べたもの。騒体。楚辞体。
そう【騒〔騷〕】
[常用漢字] [音]ソウ(サウ)(呉)(漢) [訓]さわぐ 1 さわぐ。さわがしい。「騒音・騒然・騒動/狂騒・喧騒(けんそう)・物騒」 2 漢詩の一体。「騒体」 3 文学。風流。「騒客(そうかく...
ふう‐そう【風騒】
《「風」は「詩経」国風、「騒」は「楚辞」離騒。ともに詩文の模範とされたところから》詩文を作ること。また、詩文を味わい楽しむこと。「此関は三関の一にして、—の人、心をとどむ」〈奥の細道〉