びん【鬢】
耳ぎわの髪。また、頭髪の左右側面の部分。
びん【鬢】
[音]ビン(慣) 耳ぎわの髪の毛。「鬢髪/霜鬢・両鬢」
びん‐おや【鬢親】
深除(ふかそ)ぎまたは鬢除(びんそ)ぎの日、髪や鬢の先を切り落とす役目の人。
びん‐かがみ【鬢鏡】
鬢を映してみるのに使う、柄つきの小さい手鏡。
びん‐かき【鬢掻き】
鬢をかき整えるのに使う小さい櫛(くし)。
びん‐きり【鬢切り】
《「びんぎり」とも》江戸前期の若い男女の髪形の一。結髪の鬢の毛を切って耳の後ろに垂らすもので、上方で流行した。びんぎれ。
びん‐ぐき【鬢茎】
鬢の毛筋。「しどけなくうちふくだみ給へる—」〈源・紅葉賀〉
びん‐ぐし【鬢櫛】
鬢(びん)をかきあげるのに用いる櫛。黄楊(つげ)製のものが多く、横長で歯が粗い。
びんげしゅう【鬢華集】
中沢臨川の評論集。明治38年(1905)刊行。
びん‐さし【鬢差(し)】
江戸時代、女性が髪を結うとき、鬢の中に入れて、左右に張り出させるために用いた道具。鯨のひげ、針金などで弓のような形に作った。上方では鬢張りと称した。