むざい‐がき【無財餓鬼】
わずかの食物もない餓鬼。⇔有財(うざい)餓鬼。
めい‐き【冥鬼】
冥界にいるという鬼。
め‐おに【目鬼】
目のない怪物。「目も鼻もなかりけむ、—にやあらむ」〈源・手習〉
めかくし‐おに【目隠し鬼】
手ぬぐいなどで目隠しをした鬼が、逃げ回る者たちを手探りで捕まえる鬼ごっこの一。逃げる者たちは「鬼さんこちら、手の鳴る方へ」などとはやす。めんない千鳥。目無し児(ちご)。目無し鬼。
め‐がき【女餓鬼】
女の餓鬼。⇔男餓鬼(おがき)。「寺々の—申(まを)さく大神(おほみわ)の男餓鬼(をがき)賜(たば)りてその子産まはむ」〈万・三八四〇〉
めっき‐しゃっき【滅鬼積鬼】
1 地獄の獄卒である阿防(あぼう)のこと。牛頭(ごず)。 2 厳しく責め問うこと。呵責(かしゃく)。「内証で後家御の言ひ付けぢゃによって—するが何ぢゃ」〈浄・歌祭文〉
めなし‐おに【目無し鬼】
「目隠し鬼」に同じ。
ゆう‐き【幽鬼】
1 死者の霊魂。また、亡霊。幽霊。 2 ばけもの。妖怪(ようかい)。
ゆき‐おに【雪鬼】
雪の精が鬼の姿に化したもの。
りゅうとう‐き【竜灯鬼】
奈良興福寺所蔵の、天灯鬼と一対をなす彫像。寄せ木造り。着色。建保3年(1215)康弁作。胴体に竜がからみ、頭上に灯籠をのせる。