ま【魔】
《「魔羅(まら)」の略》 1 仏教で、魔王。欲界第六天を支配する王。転じて、その仕業としての、悟りの妨げとなる煩悩(ぼんのう)・疑惑・懈怠(けだい)などのさわり。 2 人の心を迷わし、悪に引き入...
ま【魔】
[常用漢字] [音]マ(呉) 1 人をまどわし、災いをもたらすもの。化け物。「魔手/色魔・睡魔・白魔・病魔・夢魔・妖魔(ようま)」 2 人を物事に熱中させるもの。「詩魔」 3 不思議な術。「魔法...
ま‐えん【魔縁】
悪魔が人の心を迷わせること。また、その悪魔。「われらが、念仏して居たるを妨げんとて、—の来たるにてぞあるらん」〈平家・一〉
ま‐おう【魔王】
1 仏道修行や善事を行おうとする気持ちを妨げる天魔の王。欲界の第六天の王。 2 人に災いを与えたり、悪の道に陥れたりする魔物。 [補説]作品名別項。→魔王
まおう【魔王】
《原題、(ドイツ)Erlkönig》ゲーテの詩にシューベルトが作曲した歌曲。1815年作。嵐の中、父が子を抱いて家路を急ぐが、魔王に子の魂を奪いとられてしまう。 《原題、(フランス)Le R...
ま‐かい【魔界】
悪魔のいる世界。
ま‐かいぞう【魔改造】
俗に、フィギュアや自動車などに、機能性を求めるのでなく、無意味・悪趣味とも思える改造を加えること。
まかいてんしょう【魔界転生】
山田風太郎の小説。魔界の力でよみがえった天草四郎に立ち向かう柳生十兵衛の戦いを描くアクションファンタジー。昭和39年(1964)「おぼろ忍法帖」の名で発表。昭和56年(1981)、深作欣二監督・...
ま‐かぜ【魔風】
悪魔が吹かせ、人を誘う風。
まかぜこいかぜ【魔風恋風】
小杉天外の小説。明治36年(1903)発表。女学生萩原初野と友人の婚約者夏本東吾をめぐる悲恋を中心に、当時の男女学生の風俗を描く。