あざ‐あざ【鮮鮮】
[副]鮮やかなさま。はっきりとしたさま。「大海の摺裳(すりも)の、水のいろはなやかに、—として」〈紫式部日記〉
あざあざ・し【鮮鮮し】
[形シク]鮮やかである。はっきりしている。「神の御事を—・しくは申さねども」〈謡・賀茂〉
あざ‐やか【鮮やか】
[形動][文][ナリ]《「あざ」は新鮮の意》 1 ものの色彩・形などがはっきりしていて、目立つさま。「—な若葉の緑」「印象—な短編小説」 2 技術・動作などがきわだって巧みであるさま。「—な包丁...
あざ‐や・ぐ【鮮やぐ】
[動ガ四] 1 はっきり目に見える。鮮やかに見える。「侍従も、あやしき褶(しびら)着たりしを、—・ぎたれば」〈源・浮舟〉 2 きりっとしている。てきぱきしている。「物々しく—・ぎて、心ばへもた...
あざ‐らか【鮮らか】
[形動ナリ]魚肉などが新鮮なさま。生き生きとしているさま。「ある人、—なるもの持て来たり」〈土佐〉
あざら‐け・し【鮮らけし】
[形ク]魚肉などが新鮮である。生き生きとしている。「紀伊の国の海辺に至り、—・き鯔(なよし)八隻(はっしゃく)を買ひて」〈霊異記・下〉
せん【鮮】
[常用漢字] [音]セン(呉)(漢) [訓]あざやか すくない 1 取りたてで生きがよい。生生しい。「鮮魚・鮮血/新鮮・生鮮」 2 形・色がくっきりしている。あざやか。「鮮明・鮮緑・鮮烈」 3 ...
せん‐えい【鮮鋭】
[名・形動]画面・音などが、微細なところまではっきりしていること。また、そのさま。「—な画像」「—な描写」
せん‐ぎょ【鮮魚】
新鮮な魚。「—商」
せん‐けつ【鮮血】
生々しい血。いきち。「傷口から—がふき出す」