たい【鯛】
スズキ目タイ科の海水魚の総称。体は楕円形で著しく側扁し、多くは淡紅色。脂肪が少ないので味が落ちにくく、縄文時代からすでに食用にされている。姿が美しく、また、「めでたい」に通じるところから縁起のよ...
たい‐あみ【鯛網】
タイを捕るのに用いる巻き網。瀬戸内海の鯛縛網(たいしばりあみ)が有名。《季 春》「—や浜街道は山に入り/百閒」
たい‐ぐるま【鯛車】
郷土玩具の一。張り子または木製の鯛に車をつけて引き回すようにしたもの。鹿児島県霧島市・新潟県三条市・埼玉県鴻巣(こうのす)市などのものが知られる。
たい‐ごはん【鯛御飯】
⇒鯛飯(たいめし)
たい‐ちゃづけ【鯛茶漬(け)】
鯛の刺身を飯にのせ、醤油・薬味などを添え、茶をかけたもの。鯛茶。
たい‐ちり【鯛ちり】
鯛の身を主材料にしたちり鍋。《季 冬》
たい‐の‐うら【鯛ノ浦】
千葉県南部、鴨川市の海岸。タイ生息地で、特別天然記念物に指定。日蓮の誕生に際し大鯛が飛び上がったという伝説の地。妙(たえ)ノ浦。
たい‐の‐え【鯛の餌】
ウオノエ科の甲殻類のうち、タイの口の中に寄生するものの総称。体長2〜4センチで、淡黄色ないし乳白色。
鯛(たい)の尾(お)より鰯(いわし)の頭(あたま)
大きい団体で人の後に従うよりは、小さな団体でもそのかしらとなるほうがよいということ。
たいのみそず【鯛の味噌津】
大田南畝の咄本(はなしぼん)。安永8年(1779)刊。