げいし【鯨志】
江戸中期の動物学書。1巻。梶取屋(かんとりや)治右衛門(山瀬春政)著。宝暦8年(1758)成立。同10年刊。鯨の名義と用途などを、挿絵入りで古来からの伝聞と実地の観察の両面から論じたもの。
げいしこう【鯨史稿】
江戸後期の動物学書。6巻。大槻平泉(清準)著。文化・文政年間(1804〜1830)ごろ成立。鯨の名義・種類や、捕鯨業の実情などを論じたもの。図解も多く、記述は具体的である。
げい‐にく【鯨肉】
くじらの肉。
げい‐は【鯨波/鯢波】
1 大波。巨濤(きょとう)。 2 大ぜいの人が一斉にあげる声。鬨(とき)の声。
げい‐ゆ【鯨油】
ヒゲクジラ類から採取した油。悪臭を防ぐため水素を添加して硬化油とする。
げい‐ろう【鯨蝋】
マッコウクジラやツチクジラの頭部から採取した油を冷却・圧搾して作った蝋。石鹸(せっけん)や化粧品などの原料となる。くじらろう。脳油。
とき【鬨/時/鯨波】
1 合戦で、士気を鼓舞し、敵に対して戦闘の開始を告げるために発する叫び声。大将が「えいえい」と発声して全軍が「おう」と声を上げて和し、これを三度繰り返すのを通例とする。また、戦勝の喜びの表現とし...