あか‐いわし【赤鰯】
1 塩漬けにし、または干して、油脂が酸化し赤茶けた鰯。 2 赤くさびたなまくらな刀のたとえ。「きさまたちの—で、なに、切れるものか」〈滑・膝栗毛・四〉
いわし【鰯/鰮】
1 ニシン科のマイワシ・ウルメイワシやカタクチイワシ科のカタクチイワシなどの海水魚の総称。ふつうはマイワシをさす。暖流に乗って回遊し、産卵期には近海に集まる。食用のほか、油をとったり、肥料や飼料...
うるめ‐いわし【潤目鰯】
ニシン科の海水魚。全長約20センチ。マイワシより体は丸みを帯び、しりびれが小さい。本州中部以南の沿岸に回遊してくる。脂肪が少なく、干物にして美味。《季 冬》
かたくち‐いわし【片口鰯】
ニシン目カタクチイワシ科の海水魚。全長約15センチ。背部は暗青色、腹部は銀白色。沿岸の表層を回遊し、太平洋沿岸の各地で漁獲。ごまめ・煮干しの材料。ひしこいわし。しこ。せぐろいわし。《季 秋》
から‐いわし【唐鰯】
カライワシ目カライワシ科の海水魚。体はイワシに似るが、大きく、全長約90センチに達する。南日本に分布し、外洋性。食用。
きんたろう‐いわし【金太郎鰯】
京都府与謝郡沿岸の海でとれる小形のマイワシの俗称。
しこ‐いわし【鯷鰯】
カタクチイワシの別名。《季 秋》「呼売りの—かなもう見えず/楸邨」
せぐろ‐いわし【背黒鰯】
カタクチイワシの別名。
たたみ‐いわし【畳鰯】
カタクチイワシの稚魚を板海苔状に平らに干し固めた食品。軽く火であぶって食する。
とうごろう‐いわし【藤五郎鰯/頭五郎鰯】
スズキ目トウゴロウイワシ科の海水魚。全長約15センチ。体は長紡錘形で、うろこが硬くてはがれにくい。本州中部以南の沿岸表層を群泳。