くつ‐がた【沓形/鴟尾】
⇒鴟尾(しび)
し‐きょう【鴟梟/鴟鴞】
1 フクロウの別名。 2 凶悪な者をたとえていう語。「戎狄(じゅうてき)各々—の慾を擅(ほしいまま)にしている」〈魯庵・社会百面相〉
し‐び【鴟尾/鵄尾/蚩尾】
古代の大建築で、大棟の両端につけた飾り。中国に源があり、形は鳥の尾または魚のようで、沓(くつ)にも似ているところから沓形(くつがた)ともいう。後世の鬼瓦・しゃちほこの祖型。
とび【鳶/鵄/鴟】
1 タカ科の鳥。全長約60センチ。全身茶色で、翼の下面に白斑がある。尾は凹形。ピーヒョロロと鳴きながら羽ばたかずに輪を描いて飛ぶ。ユーラシアに広く分布。漁港や市街地に多く、魚や動物の死体を食べる...
鳶(とび)が孔雀(くじゃく)を生(う)む
⇒鳶が鷹(たか)を生む
鳶(とび)が鷹(たか)を生(う)む
平凡な親がすぐれた子を生むことのたとえ。とんびがたかをうむ。鳶が孔雀(くじゃく)を生む。
とび‐の‐お【鴟の尾】
《「鴟尾(しび)」を訓読みにした語》 1 牛車(ぎっしゃ)の後方に突き出た2本の短い棒。こながえ。とみのお。 2 ⇒鴟尾(しび)
とびのお‐ごと【鴟の尾琴】
頭部が鴟の尾のように上方へ曲がっている和琴(わごん)。
とみ‐の‐お【鴟の尾】
「とびのお1」に同じ。「人の車の—といふ物に」〈枕・二六六〉
みみ‐ずく【木菟/鴟鵂/角鴟】
フクロウ科の鳥のうち、頭に耳のような羽毛をもつものの総称。オオコノハズクをさすことが多い。《季 冬》「—のほうと追はれて逃げにけり/鬼城」