うぐいす【鶯】
1 スズメ目ウグイス科ウグイス属の鳥。全長は雄が約16センチ、雌が約14センチで、上面は緑褐色、腹部が白く、淡色の眉斑(びはん)がある。東アジアに分布。日本では夏は山地の低木林で繁殖し、冬は平地...
うぐいす【鶯】
狂言。和泉(いずみ)流。梅若殿の家来が、主人のためにある男の秘蔵の鶯を刺そうとして失敗し、主人の太刀まで取られてしまう。 伊藤永之介の小説。昭和13年(1938)刊。東北農民の生活を描いた「...
うぐいす‐あわせ【鶯合(わ)せ】
飼育した鶯を持ち寄り、鳴き声の優劣を競うこと。中世、物合わせの一つとして流行し、近世以降も広く行われた。うぐいすかい。《季 春》
うぐいす‐あん【鶯餡】
青えんどうを煮てつぶし、砂糖を加えて作った緑色の餡。
うぐいす‐いろ【鶯色】
染め色の一。緑に黒茶のまじったウグイスの背の色に似た色。
うぐいす‐かぐら【鶯神楽】
スイカズラ科の落葉小低木。日本特産で、山野に自生。高さ約1.5〜3メートル。葉は楕円形で、若葉では縁に赤みがある。春、枝先に淡紅色の花が1個垂れ下がって咲く。実は熟すと赤くなり、食べられる。うぐ...
うぐいす‐かん【鶯羹】
碾(ひ)き茶をまぜて鶯色にした練り羊羹(ようかん)。薄茶羊羹。
うぐいす‐がい【鶯貝】
ウグイスガイ科の二枚貝。浅海にすみ、腔腸(こうちょう)動物のヤギ類に足糸で付着する。殻長7センチくらい。殻表は赤褐色、内面は真珠色。貝殻の上端両縁が長く伸びている。房総半島以南に分布。
うぐいす‐がき【鶯垣】
クロモジの木で造った編み目の細かい柴垣(しばがき)。茶室の庭などに用いられる。
うぐいす‐じょう【鶯嬢】
《鶯の美しい声にたとえて》野球場や劇場などの場内放送をする女性のこと。