ぬえ【鵺】
謡曲。五番目物。世阿弥作。平家物語などに取材。旅僧の前に鵺の亡霊が現れ、源頼政の矢に射殺されたときのありさまを語る。
ぬえ【鵼/鵺】
1 トラツグミの別名。 2 源頼政が退治したという、伝説上の妖力をもった怪獣。頭は猿、胴は狸、尾は蛇、手足は虎、声はトラツグミに似るという。 3 つかみどころがなくて、正体のはっきりしない人物・...
ぬえこ‐どり【鵼子鳥】
[名]トラツグミの別名。 [枕]が悲しげな声で鳴くところから、「うら嘆(な)く」に掛かる。「—うらなけ居れば」〈万・五〉
ぬえ‐てき【鵼的】
[形動]つかみどころがなくて得体の知れないさま。「—な人物」「—存在」
ぬえ‐どり【鵼鳥】
トラツグミの別名。
ぬえどり‐の【鵼鳥の】
[枕]鵼鳥がもの悲しく、人を恋い慕うように鳴くところから、「のどよふ」「うら嘆(な)く」「片恋」に掛かる。「—うら嘆けしつつ」〈万・三九七八〉