あお‐かび【青黴】
不完全菌類モニリア目アオカビ属のカビの総称。外観が青・緑色を呈し、パンなどの食品や皮革製品に生える。酵素やペニシリンの生産、チーズの熟成に利用される種もある。
あか‐パンかび【赤パン黴】
子嚢菌(しのうきん)類フンタマカビ目のカビ。焼いたパンやトウモロコシの表面に多く生える。遺伝学の研究材料にする。
かび【黴】
《「牙(かび)」と同語源》有機物の上に生じる菌類またはその菌糸の集まり。糸状菌など、キノコを生じないものをさしていい、適当な温度と水分があれば無制限に成長を続け、至るところに発生する。《季 夏》...
かび【黴】
徳田秋声の長編小説。自身と妻をモデルとした私小説風の作品で、明治44年(1911)「東京朝日新聞」に連載。単行本は明治45年(1912)刊。著者の自然主義作家としての地位を確立した作品のひとつ。
く‐ばい【駆梅/駆黴】
[名](スル)梅毒を治療すること。「—剤」
くものす‐かび【蜘蛛の巣黴】
接合菌類ケカビ科のカビ。菌糸がクモの巣状に伸び、数本の柄が立って黒色または褐色の胞子嚢(ほうしのう)をつける。食品などを腐らせるが、アルコール発酵などで利用されることもある。
くろ‐かび【黒黴】
1 コウジカビで胞子の黒いもの。クロコウジカビのこと。 2 クラドスポリウムの俗称。《季 夏》
くろ‐こうじかび【黒麹黴】
コウジカビの一種。パンや餅などに生える黒いカビで、俗にクロカビともよばれるが、浴室などに生じるクラドスポリウムとは異なる。アミラーゼやアスパラキナーゼなどの酵素剤や、クエン酸などの有機酸の製造に...
け‐かび【毛黴】
接合菌類ケカビ科のカビの総称。パン・餅(もち)、草食動物の糞(ふん)などに生じる。菌糸は白く、毛状でつやがある。《季 夏》
けん‐ばい【検梅/検黴】
梅毒の検査をすること。