いたち【鼬/鼬鼠】
食肉目イタチ科の哺乳類。体長は雄が約30〜45センチ、雌が約20センチ。体毛は赤茶色で、体は細長く、脚が短く、尾は太く長い。主に夜行性で、ネズミ・鶏などを捕食。敵に追いつめられると悪臭を放って逃...
いたち【鼬】
真船豊の戯曲。昭和9年(1934)、雑誌「劇文学」に発表。同年9月、久保田万太郎の演出により、劇団築地座から分裂した劇団創作座が初演。
鼬(いたち)の最後(さいご)っ屁(ぺ)
《イタチが窮したときに悪臭を放って敵をひるませるところから》困ったときに非常手段に訴えること。
鼬(いたち)の無(な)き間(ま)の貂(てん)誇(ほこ)り
《天敵のイタチがいないとテンがいばる意から》恐れるものがいない所で大いばりするたとえ。鼬の無き間の鼠(ねずみ)。
鼬(いたち)の目陰(まかげ)
《イタチが人を見るときに前足を目の上にかざすという俗信から》疑わしげに人を見るようす。
鼬(いたち)の道(みち)
《イタチは通路を遮断されると、その道を二度と使わないという俗信から》行き来・交際・音信が絶えること。鼬の道切り。「どうなすったの、—はひどいわ」〈鴎外・心中〉
鼬(いたち)の道切(みちき)り
1 行く手をイタチが横切ると不吉の前兆であるとする俗信。 2 「鼬の道」に同じ。
鼬(いたち)眉目(みめ)好(よ)し
イタチに出会ったり鳴き声を聞いたりすると凶事があるという俗信から、その時に凶を吉に変えるために唱える呪文(じゅもん)。イタチの顔の醜いのをわざと反対にいう語。