き‐ばな【木鼻】
社寺建築で、頭貫(かしらぬき)・肘木(ひじき)・虹梁(こうりょう)などの端が柱の外側に突出した部分。握り拳や象・獅子などにかたどった彫刻などが施される。大仏様・禅宗様建築にみられる。
クレオパトラの鼻(はな)
大事に大きな影響を及ぼす些細(ささい)な物事のたとえ。パスカルが「パンセ」で「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら、世界の歴史も変わっていたであろう」と記したのによる。
こうりょう‐ばな【虹梁鼻】
虹梁のように上方に反っている鼻。反り鼻。「鼻がまた大きなは—で候ふもの」〈虎明狂・今参〉
こ‐ばな【小鼻】
鼻の下部で左右に膨らんだところ。鼻翼。「—を膨らませる」
こぶし‐ばな【拳鼻/拳端】
こぶし状の木鼻(きばな)。
さん‐び【酸鼻】
[名・形動]むごたらしくいたましいこと。また、そのさま。「—をきわめる」「—な事件」
ざくろ‐ばな【石榴鼻】
鼻の頭が赤くなり、毛穴が広がってぶつぶつふくれ、ザクロの実のように見えるもの。酒をよく飲む人に多くみられる。酒皶(しゅさ)。
ししっ‐ぱな【獅子っ鼻】
「獅子鼻(ししばな)1」に同じ。
しし‐ばな【獅子鼻】
1 獅子頭の鼻のように平たくて、小鼻の開いた鼻。ししっぱな。 2 獅子の頭部の彫刻を施した木鼻(きばな)。
炭団(たどん)に目鼻(めはな)
色黒で、目鼻だちのはっきりしない顔のたとえ。