かじり‐ちら・す【齧り散らす】
[動サ五(四)] 1 あちらこちらを少しずつかじる。「菓子を—・して残す」 2 あれこれと手をつけてはすぐやめる。「外国語をいくつも—・す」
かじり‐つ・く【齧り付く】
[動カ五(四)] 1 物の端に勢いよく歯を立てる。ぎゅっとかじる。食いつく。「大きなフランスパンに—・く」 2 しっかりくっついて離れまいとする。しがみつく。「母親に—・いて甘える」 3 一つの...
かじ・る【齧る】
[動ラ五(四)] 1 かたい物の端を歯でかむ、また、かみとる。「木の実を—・る」 2 物事のほんの一部分だけを学ぶ、また、知る。「ドイツ語を少し—・ったことがある」「聞き—・る」 [可能]かじれる
かぶり‐つき【齧り付き/噛り付き】
《舞台にかぶりつくようにして見るところから》舞台際の客席。
かぶり‐つ・く【齧り付く/噛り付く】
[動カ五(四)] 1 口を大きく開けて食いつく。勢いよくかみつく。「リンゴに—・く」 2 しっかりと取りつく。かじりつく。「舞台に—・く」
かぶ・る【齧る/噛る】
[動ラ四] 1 「かじる」に同じ。「太夫様の櫛を—・った鼠ぢゃ」〈伎・壬生大念仏〉 2 《腹の中の虫がかじる意で》腹がしくしく痛む。「互ひに虫腹が—・らうとも」〈虎寛狂・宗論〉
げっし‐るい【齧歯類】
齧歯目の哺乳類の総称。鑿(のみ)形をした一対の門歯は絶えず伸びつづけるので、常に物をかじってすり減らす。犬歯はない。哺乳類では最も種類が多く、リス・ネズミ・ヤマアラシの3亜目に大別され、約160...
つ・む【齧む】
[動マ四]前歯でかむ。かじる。「髯勝ちなる者の椎(しひ)—・みたる」〈枕・四五〉