たね‐び【種火】
いろりなどで、いつでも火がおこせるように残しておく少しの火。また、ガス器具などで、いつでも点火できるようにつけておく小さい火。
か‐ろ【火炉】
1 火を入れて暖を取るもの。火鉢・こたつ・いろりなど。「銀燭の華光燦爛(さんらん)たる一室に、—を擁(よう)して端坐せるは」〈木下尚江・火の柱〉 2 香炉(こうろ)。 3 ボイラーの燃料を燃やす所。
火中(かちゅう)の栗(くり)を拾(ひろ)う
《猿におだてられた猫が、いろりの中の栗を拾って大やけどをしたという、ラ‐フォンテーヌの寓話(ぐうわ)から》自分の利益にならないのに、他人のために危険を冒すたとえ。
きゃく‐ざ【客座】
1 来客のための座席。 2 囲炉裏(いろり)に向かって客のすわる座席。横座(主人の席)のわきで入り口に近い座。向かい座。
こう‐ろ【紅炉】
火が盛んに燃えているいろり。
たて‐ざ【竪座】
いろりばたの、客の座る席。敷物が奥の方に向かって縦に敷かれるための名称。寄座(よりざ)。客座。→横座
だんぼう‐そうち【暖房装置】
建物に備え付けられた暖房用の装置。いろり・きりごたつ・暖炉・セントラルヒーティングなど。
ろ‐ふさぎ【炉塞ぎ】
冬の間使ってきた囲炉裏(いろり)を春になってふさぐこと。茶の湯では、炉をふさいで風炉(ふろ)にすること。《季 春》「—や床は維摩(ゆいま)に掛け替る/蕪村」⇔炉開き。
ろ‐か【炉火】
いろりの火。ろび。
ろ【炉】
1 床や土間の一部を四角に切り、火を燃やして暖をとったり、煮炊きしたりする所。囲炉裏(いろり)。「—を切る」《季 冬》 2 暖炉。ストーブ。「僕は自(み)ずから—を擁して眠らんのみ」〈織田訳・花...