うたい【謡】
《動詞「うた（歌）う」の連用形から》能の詞章。また、これに節をつけて謡うこと。観世・宝生・金春(こんぱる)・金剛・喜多などの流儀がある。謡曲。
う‐だい【有待】
《「うたい」とも》仏語。人間のからだ。衣食などの助けによって初めて保たれるところからいう。
うたい‐あ・げる【歌い上げる／謳い上げる】
［動ガ下一］［文］うたひあ・ぐ［ガ下二］ １ 詩や歌・文章などにじょうずに表現する。「ヒューマニズムを—・げた作品」 ２ 盛んに述べたてる。「効能を—・げる」 ３ 最後まで歌う。「愛の歌を朗々と...
うたい‐こう【謡講】
謡曲仲間が日を決めて集まり稽古をする会。
うたい‐ざ【謡座】
⇒地謡座(じうたいざ)
うたい‐ぞめ【謡初め】
新年に謡曲の謡い始めをする儀式。室町時代に始まり、江戸時代には幕府の盛大な儀式であった。《季 新年》「敷舞台拭き清めあり—／虚子」
うた‐いだし【歌出】
管弦の遊びで、歌をうたいはじめること。また、その音頭をとる人。「左の—は右京大夫実利」〈天徳歌合〉
うたい‐だし【歌い出し】
歌いはじめること。また、歌の最初の部分。
うたい‐て【歌い手】
１ 歌をうたう人。また、職業として歌をうたう人。歌手。 ２ 詩歌を作る人。
うたい‐ぼん【謡本】
謡曲の詞章を書き、節付けの譜を傍記した本。謡曲を謡うためのテキストで、時代・流儀により体裁は多様。
