お‐なり【御成り】
皇族・摂家・将軍などの貴人を敬って、その外出や訪問・臨席などをいう語。
おなり‐がみ【おなり神】
《「おなり」は姉妹の意》沖縄・奄美(あまみ)群島で、兄弟を守護するために、その姉妹が持っている霊力。古代、沖縄では女性は巫女(みこ)の役割を持ち、その兄弟を守護するのが任務とされた。
おなり‐きり【御成切】
亥(い)の子の日に、宮中、のちには幕府から臣下に賜った亥の子餅(もち)。碁石ほどの大きさに丸めて平たくしたもの。「本朝にも十月のゐのこなんどを—と云ひて」〈四河入海・六〉
おなり‐そうぶぎょう【御成総奉行】
室町時代、将軍が大名の屋敷を訪問するとき、大名家でその接待をするために臨時に設けた役。
おなり‐みち【御成道】
貴人がお成りのときに通る道。御成筋(すじ)。
おなり‐もん【御成門】
大名家や寺院などで、貴人を迎えるために設けた門。御成御門。