かえし‐ぬい【返し縫い】
手縫いの縫い目を丈夫にするため、針目を返しながら縫うこと。また、ミシン縫いの始めや縫い終わりを、引き返して縫うこと。
かえし‐ばり【返し針】
手縫いの途中で、縫い進んだ針を一針戻すこと。
かえし‐ぶみ【返し文】
返事の手紙。返書。かえりぶみ。
かえし‐まく【返し幕】
歌舞伎で、同じ幕の中のいく場かを回り舞台で続けないで、いったん幕を閉めて次の場を開けること。下座音楽・柝(き)などで間をつなぐ。かえし。
かえし‐もの【返し物】
1 他人から借りて返すべきもの。 2 返礼の品物。おかえし。「中元の—」 3 催馬楽(さいばら)などで、呂(りょ)から律、または律から呂へ調子を移して歌うもの。かえりもの。移調。返り声。
かえし‐ももだち【返し股立】
路次警固の武士の袴(はかま)の裾の取り方。下着の小袖の裾ぐるみ袴の裾先をひざの上に高くたくして、腰のひもに挟み込んでおくこと。
かえ‐しょうぞく【替(え)装束】
能または狂言で、普通のものとは異なった面や装束を用いること。また、その演出。
かえし‐わざ【返し技】
柔道などで、相手のしかけてきた技をはずすと同時に、切りかえしてかける技。
かえ‐しん【替(え)芯】
シャープペンシルやボールペンなどの、取り替え用の芯。
かえ‐じ【替(え)字】
ある字のかわりに同じ読みの他の字を用いること。また、その字。例えば、「吉野」の「吉」を「芳」にかえる類。