たま‐きわる【魂極る】
[枕]「命」「世」「うち(現)」「わ」などにかかる。語義・かかり方未詳。「—命惜しけどせむすべもなし」〈万・八〇四〉 「—宇智(うち)の大野に」〈万・四〉 [補説]語義は「魂きはまる」で生まれて...
たま‐かつま【玉勝間】
[名]かつま(かたま)の美称。編み目の細かい竹籠。
[枕]かつまの中子(なかご)と蓋(ふた)が合い、その編み目が締まっている意から、「あふ」「しま」にかかる。「—逢はむと言ふは誰(たれ)なる...
たまずさ‐の【玉梓の】
[枕]手紙を梓の木に結びつけて使者に持たせ、妹(いも)のもとへやる意から、「使ひ」「妹」にかかる。「—使ひを見れば逢ひし日思ほゆ」〈万・二〇九〉 「—妹は玉かも」〈万・一四一五〉
たま‐かずら【玉鬘】
[名] 1 古代の装飾品の一。多くの玉を糸に通した髪飾り。「押木の—を持たしめて」〈記・下〉 2 かつら・かもじの美称。「あれを見よしらが女の—」〈誹諧連歌抄・恋〉
[枕]玉鬘を頭にかけると...
たま‐じわ・う【霊幸ふ】
[動ハ四]霊力をふるって加護する。「—神も我(われ)をば打棄(うつ)てこそ」〈万・二六六一〉 [補説]一説に「神」にかかる枕詞とする。
たま‐はやす【玉はやす】
[枕]「むこ」にかかる。語義・かかり方未詳。「—武庫(むこ)の渡りに天(あま)伝ふ日の暮れ行けば家をしそ思ふ」〈万・三八九五〉
たらちし【垂乳し】
[枕]「母」にかかる。語義・かかり方未詳。「—母に懐(むだ)かえ」〈万・三七九一〉
袂(たもと)の露(つゆ)
たもとにかかる涙。「君のみや花の色にも立ちかへで—は同じ秋なる」〈後拾遺・哀傷〉
ダライヌア‐たき【ダライヌア滝】
《Thac Dray Nur》ベトナム南部、ダクラク省とダクノン省の間を流れる川にかかる滝。バンメトートの南西約25キロメートルに位置する。高さ約30メートル、幅約150メートルの同国最大級の滝...
たまも‐よし【玉藻よし】
[枕]《「よ」「し」は間投助詞》讃岐(さぬき)の海の藻をほめる意から、「讃岐」にかかる。「—讃岐の国は」〈万・二二〇〉