すい‐れん【垂憐】
情けをかけること。「其上本国の民にても同じ人類の事なれば御—可被下(くださるべく)」〈条野有人・近世紀聞〉
たい
[助動][たかろ|たく・たかつ|たい|たい|たけれ|○]《希望の助動詞「たし」の連体形「たき」の音変化》動詞、および助動詞「れる」「られる」「せる」「させる」の連用形に付く。 1 話し手の希望を...
叩(たた)けよさらば開(ひら)かれん
《新約聖書「マタイによる福音書」第7章から》ひたすら神に祈り、救いを求めれば、神は必ずこたえてくださる。転じて、積極的に努力すれば必ず目的を達成することができる。
たば・す【賜ばす】
[動サ下二]《動詞「た(賜)ぶ」の未然形+尊敬の助動詞「す」から》(多く「…てたばせたまふ」の形で)…してくださる。「願はくは、あの扇の真中射させて—・せ給へ」〈平家・一一〉
たび‐たま・う【賜び給ふ】
[動ハ四]《下位者にくれてやるの意を含む動詞「た(賜)ぶ」に補助動詞「たま(給)う」の付いたものから。命令形が用いられる》 1 「やる」「くれる」の意の尊敬語。お与え下さる。「宝をわれに—・へ」...
た・ぶ【賜ぶ/給ぶ】
[動バ四] 1 「与える」「くれる」の意の尊敬語。「たまう」と同義であるが、与える相手を低めて、上位者から下位者へ物などをくれてやるという気持ちが強い。お与えになる。くださる。「娘を我に—・べと...
たま・う【賜う/給う】
[動ワ五(ハ四)]《上位から下位に物や恩恵を与える意から、その動作主を敬う語となる。現代では文語的な文章か、特別の堅い言い方でないと尊敬語としては用いない》 1 「与える」「くれる」の尊敬語。...
たまわ・る【賜る〔賜わる〕/給わる】
[動ラ五(四)] 1 「もらう」の意の謙譲語。目上の人から物などをいただく。ちょうだいする。「日ごろお客様からご愛顧を—・っております」「禄ども、しなじなに—・り給ふ」〈源・桐壺〉 2 「与える...
たも・る【賜る/給る】
[動ラ四]《「たまはる」が転じた「たもうる」の音変化》 1 くださる。「半分はみどもにも—・れ」〈虎明狂・連歌毘沙門〉 2 (補助動詞)動詞の連用形に接続助詞「て」を添えた形に付いて、目下の者に...
ち‐わ・う【幸ふ/護ふ】
[動ハ四]《「ち」は霊力の意》神が霊力を発揮して守ってくださる。「男神(ひこかみ)も許し給ひ女神(ひめかみ)も—・ひ給ひて」〈万・一七五三〉