くものなかのにじ【雲の中のにじ】
庄野英二による長編の児童文学作品。昭和40年(1965)刊。挿絵は寺島竜一。翌昭和41年(1966)、第4回NHK児童文学賞奨励賞受賞。
くも‐の‐なみ【雲の波】
1 重なっている雲を波にたとえていう語。「天(あめ)の海に—立ち月の舟星の林に漕ぎ隠る見ゆ」〈万・一〇六八〉 2 立ち重なっている波を雲にたとえていう語。「—煙の波の立ちへだて相見んことのかたく...
くも‐の‐はたて【雲の果たて】
《「くものはだて」とも》 1 雲の果て。空の果て。「都をば天つ空とも聞かざりき何眺むらむ—を」〈新古今・羇旅〉 2 《「はたて」を「旗手」の意に解して》雲のたなびくさまを旗がなびくのに見立ててい...
くものはたて【雲の涯】
田中千禾夫の戯曲。昭和22年(1947)文芸座が初演。日本初の実存主義演劇として評価される。
くも‐の‐はやし【雲の林】
[連語]群がっている雲を林に見立てていう語。「風わたる—の山桜花の所ぞ雪と降りぬる」〈続千載・春下〉 京都市北区紫野にあった雲林院(うりんいん)のこと。
くも‐の‐ふるまい【蜘蛛の振る舞ひ】
クモが巣をかけるさま。恋人が来る前兆であるという俗信があった。くもの行い。「わが背子が来べき宵なりささがにの—かねて著(しる)しも」〈古今・墨滅歌〉
くものぼひょう【雲の墓標】
阿川弘之の長編小説。昭和31年(1956)刊。太平洋戦争末期、特攻隊員として命を落とした海軍予備学生たちの苦悩を描く。
くも‐の‐みね【雲の峰】
夏、山の峰のようにそそり立っている雲。入道雲。《季 夏》