くら‐がえ【鞍替え】
[名](スル) 1 遊女や芸者が他の店に勤めの場所をかえること。「いっそ他の楼(うち)へ—でもしようかと」〈荷風・夢の女〉 2 仕事・商売・所属などを、それまでのものから別のものにかえること。「...
蔵(くら)が建(た)・つ
大金持ちになることのたとえ。
くら‐がり【暗がり/闇がり】
1 暗いこと。また、暗い場所。くらやみ。「—に潜む」 2 人目につかないところ。内証のこと。「—の商ひはせうものでござらぬ」〈浄・薩摩歌〉 3 道理に暗く、愚かなこと。暗愚。「合点であらうと思ひ...
暗(くら)がりから牛(うし)を引(ひ)き出(だ)す
《暗い所に黒い牛がいると何が何やらはっきりしないところから》物の区別がつかないたとえ。また、動作が鈍重で、はきはきしないたとえ。暗闇から牛を引き出す。
くらがり‐とうげ【暗峠/闇峠】
大阪府東大阪市と奈良県生駒市との境にある、生駒山地の峠。近世、暗越奈良街道の交通の要地。
暗(くら)がりに鬼(おに)を繋(つな)・ぐ
正体が知れず、気味が悪いたとえ。暗がりの鬼。「この人は、表向き軽うして内証の強き事、—・ぐがごとく」〈浮・永代蔵・四〉
暗(くら)がりの犬(いぬ)の糞(くそ)
失敗を押し隠し、知らん顔をすることのたとえ。
くら‐が・る【暗がる】
[動ラ四]暗くなる。「山陰の—・りたるところを見れば」〈かげろふ・中〉