さびしければ【寂しければ】
久保田万太郎の小説。大正13年(1924)から翌大正14年(1925)にかけ、「中央公論」誌に断続的に発表。単行本は大正15年(1926)刊行。
さびし・む【寂しむ/淋しむ】
《形容詞「さびし」の動詞化》 [動マ五(四)]寂しがる。寂しく思う。「もっと自由な傲慢を—・みたいためだと」〈康成・禽獣〉 [動マ下二]寂しがらせる。寂しいと思わせる。「去ればとて—・め奉る...
さび‐じ【錆地】
漆器の下地で、錆漆(さびうるし)だけで仕上げるもの。
さびた
主に北海道で、ノリウツギの別名。《季 花=夏》「濁る瀬は—映さず空知川/秋桜子」
さびたナイフ【錆びたナイフ】
石原慎太郎の小説。舛田利雄監督により昭和33年(1958)映画化。出演、石原裕次郎、小林旭、宍戸錠ほか。前年の昭和32年(1957)に主演の石原裕次郎が歌ってヒットした同名の歌謡曲の世界観を下敷...
さびたほのお【錆びた炎】
小林久三の長編小説。昭和52年(1977)刊行。大病院を舞台とするミステリー。
さび‐だけ【錆竹】
枯れて表皮に錆のような斑点を生じた竹。また、硫酸で焼いて錆色をつけた竹。
サビツァ‐たき【サビツァ滝】
《Slap Savica》スロベニア北西部、ゴレンスカ地方を流れるサバ川源流域の滝。風光明媚なボーヒニ湖の上流約3キロメートルに位置する。落差78メートル。
さび‐つきげ【宿月毛/宿鴾毛】
馬の毛色の名。錆のようにやや黒みを帯びた月毛色。
さび‐つ・く【錆び付く】
[動カ五(四)] 1 金物がさびて他の物に付着し、離れなくなる。また、金物がすっかりさびる。「ねじが—・いて回らない」 2 機能が衰えてうまく働かなくなる。「さすがの神通力も—・いてしまったようだ」