てんじく‐がく【天竺楽】
雅楽の曲目のうち、インド起源のもの。「迦陵頻(かりょうびん)」「安摩(あま)」など、従来は林邑楽(りんゆうがく)とされてきたもの。
てんじく‐だい【天竺鯛】
スズキ目テンジクダイ科の海水魚。全長約10センチ。体は長楕円形で側扁。体色は淡灰色で、10本の灰褐色の横帯がある。目と口が大きく、雄が卵塊を口に含んで保護する。本州中部以南に分布。
てんじくとくべえいこくばなし【天竺徳兵衛韓噺】
歌舞伎狂言。時代物。5幕。4世鶴屋南北作。文化元年(1804)江戸河原崎座初演。天竺徳兵衛の見聞を題材に、徳兵衛を日本国転覆をねらう謀反人として脚色したもの。
てんじく‐ねずみ【天竺鼠】
モルモットの別名。また広く、齧歯(げっし)目テンジクネズミ科に分類されるネズミの総称。南アメリカに分布。
てんじく‐ぼたん【天竺牡丹】
ダリアの別名。
てんじく‐ぼだいじゅ【天竺菩提樹】
クワ科の常緑高木。高さ6〜20メートル。葉は卵円形で先が細長く伸び、花・果実はイチジクに似る。インドの原産で、この木の下で釈迦が悟りを得たといわれる。インド菩提樹。
てんじく‐まめ【天竺豆】
ソラマメのこと。
てんじく‐まもり【天竺守】
ヤツブサの別名。
てんじく‐もめん【天竺木綿】
《初めインドから輸入したところからいう》平織りで、やや厚手の木綿織物。テーブル掛け・敷布・足袋の裏地などに用いる。
てんじく‐よう【天竺様】
⇒大仏様(だいぶつよう)