たてり‐あきない【立てり商ひ】
米市で手元に米の現物がなく、思惑だけで売買すること。空米(くうまい)相場。「北浜の米市は…一刻の間に、五万貫目の—もあることなり」〈浮・永代蔵・一〉
たところで…◦ない
《「たところで」は過去の助動詞「た」の連体形+名詞「ところ」+格助詞「で」。「ない」は打消しの助動詞、または形容詞》前件に未成立・既成立の事柄を条件として示し、後件にそれが無駄になるか、もっと悪...
たな‐あきない【店商い/棚商い】
店を構えて商売すること。店売り。みせあきない。「—に掛けはかたくせぬ事なれども」〈浮・一代女・四〉
たな‐い【種井】
苗代にまく籾種(もみだね)を浸すのに使う井戸、または池。たないけ。たねい。《季 春》「ふつふつと泡の出て来る—かな/子規」
種(たね)も仕掛(しか)けもない
「しかけがない」を強めていった言葉。
たのみ‐すくな・い【頼み少ない】
[形][文]たのみすくな・し[ク] 1 頼りになるものが少なくて心細い。「—・い顔ぶれで交渉に臨む」 2 長く生きられそうもない。「お蔦の—・い風情は」〈鏡花・婦系図〉
たび‐あきない【旅商い】
[名](スル)旅をしながら商品を売り歩くこと。また、その人。行商。
堪(たま)ったものではな・い
「たまらない」を強めていう語。「朝から晩までこき使われては—・い」
堪(たま)ら◦ない
1 その状態を保てない。「そんなに乱暴に着たら服が—◦ない」 2 感情などをがまんできない。「腹がへって—◦ない」「友だちに会いたくて—◦ない」 3 この上なくよい。なんともいえないほどいい。「...
たゆみ‐な・い【弛み無い】
[形][文]たゆみな・し[ク]心のゆるむことがない。なまけない。とだえることがない。「—・い努力」