きょうじょ‐しぎ【京女鷸】
シギ科の鳥。全長22センチくらい。夏羽は、頭に黒い線があり、胸は黒く、腹は白、背から尾にかけては赤褐色と黒の斑模様。北半球北部で繁殖し、冬は南半球まで渡る。日本では旅鳥として春・秋に干潟や川原で...
ぎょうしょこふんちょう【行書孤憤帖】
幕末から明治期にかけて活躍した漢学者・書家の長三洲の著作。行書の習字のための文字の見本帖。明治28年(1895)刊行。孤憤帖。
きょう‐づか【経塚】
経文を経筒・経箱に入れて埋めた塚。後世まで教法を伝えようとし、また追善供養や現世利益(げんぜりやく)などを目的に平安中期から近世にかけて行われた。仏具などを添えることが多く、経石・瓦経なども埋めた。
きょうじん【凶刃】
藤沢周平による時代小説シリーズ「用心棒日月抄」の第4作。シリーズ最終作となる本作では、主人公青江又八郎は用心棒稼業で生計を立てる浪人ではなく、城勤めをしており、藩からの命で江戸に赴く。平成元年(...
きょうど【匈奴】
前3世紀末から後1世紀末にかけて、モンゴル高原を中心に活躍した遊牧騎馬民族。秦代末の前209年、冒頓(ぼくとつ)が単于(ぜんう)(君主)となり、北アジア最初の遊牧国家を建設。東胡(とうこ)、大月...
きょうふうき【狂風記】
石川淳の長編小説。昭和46年(1971)から昭和55年(1980)にかけて連載。神話、伝奇、SF、バイオレンスなどの要素を取り入れ若者の支持を得た。
きょう‐な【京菜】
アブラナ科の野菜。葉は根際から多数出て、細く裂けている。春、黄色の花が咲く。ふつう夏に種子をまき、冬から初春にかけて収穫。葉を漬物や煮物にする。古くから京都地方で栽培され、関西ではミズナとよぶ。...
きょうどうげんそうろん【共同幻想論】
吉本隆明による評論。昭和41年(1966)から昭和42年(1967)にかけて「文芸」誌に連載した前半部に、書き下ろしの後半部を加え、昭和43年(1968)に刊行。国家とは共同の幻想であると説く国...
きょじんたち【虚人たち】
筒井康隆による小説。昭和54年(1979)から昭和56年(1981)にかけて、「海」誌に連載。ヌーボーロマン風の実験的文体の作品。単行本は昭和56年(1981)に刊行、同年の第9回泉鏡花文学賞を受賞。
きよみ‐がた【清見潟】
静岡市東部、旧清水市の興津(おきつ)から袖師にかけての海岸。清水港を隔てて三保(みほ)の松原に対する。[歌枕]「—波ぢの霧は晴れにけり夕日にのこるみほのうら松」〈玉葉・秋下〉