ひねり【捻り/拈り/撚り】
1 ひねること。ねじること。「腰の—が足りない」 2 趣向をこらすこと。一工夫すること。「—のきいた台詞(せりふ)」 3 「御捻(おひね)り」に同じ。 4 相撲で、腕の力で相手をねじるようにして...
ひねり‐がさね【捻り重ね】
生絹(すずし)の単(ひとえ)を何枚も重ね、袖口の少し奥でとじ重ねて着ること。また、その着物。「世を安み民のわづらひかへりみて—は着る人もなし」〈新撰六帖・五〉
ひねり‐ころ・す【捻り殺す】
[動サ五(四)]指でひねって殺す。また、無造作に殺す。「虫を—・す」
ひねり‐だ・す【捻り出す】
[動サ五(四)] 1 あれこれ工夫して考え出す。「代案を—・す」 2 工面して費用を調える。捻出する。「旅費を—・す」
ひねり‐つぶ・す【捻り潰す】
[動サ五(四)] 1 指先でひねってつぶす。「虫けらを—・す」 2 簡単に屈服させる。また、権力などで、強引に抑える。「告発記事を—・す」
ひねり‐ぶくさ【捻り袱紗】
ふくさをひねって小銭などを入れるようにしたもの。ねじぶくさ。「—よりこまがね取り出だして」〈浮・一代女・四〉
ひねり‐ぶみ【捻り文/拈り書】
1 「立て文(ぶみ)」に同じ。 2 細く切った数枚の紙に、それぞれ物事を記し、折りひねってくじとしたもの。探り取って占う。もみくじ。短籍。「—を取りて、謀反(みかとかたむ)けむ事を卜ふ」〈斉明紀〉
ひねり‐まわ・す【捻り回す】
[動サ五(四)] 1 指先でいろいろにひねってみる。あれこれいじりまわす。ひねくりまわす。「知恵の輪を—・す」 2 趣向をこらそうと、あれこれ工夫する。ひねくりまわす。「手紙の文章を—・す」
ひねり‐もち【捻り餅】
蒸した米を手でひねって餅状にしたもの。酒造の際に酒米の蒸しぐあいを知るために作る。
ひね・る【捻る/拈る/撚る】
[動ラ五(四)] 1 指先でつまんで回す。「スイッチを—・る」「コックを—・る」 2 からだの一部をねじって向きを変える。「腰を—・る」「足首を—・って痛める」 3 ねじって回したり、締めたりし...