ふけ‐ゆ・く【更け行く】
[動カ五(四)]夜が深くなっていく。「—・く秋の夜長」
ふけら・す
[動サ四]物や姿を隠す。わからなくする。「ただしもう金は—・したか」〈浄・千本桜〉
ふけ・る
[動ラ四]逃げる。「侍は—・った、—・った」〈浄・浪花鑑〉
ふ・ける
[動カ下一] 1 逃げる。姿を隠す。「やつめ、—・けやがった」 2 花札で、「ふけ」で終了する。「親が—・ける」 3 退屈する。「武左、大ふけに—・けてあくびをする」〈洒・寸南破良意〉
ふけ・る【耽る】
[動ラ五(四)]《「更ける」と同語源》 1 一つの物事に熱中する。夢中になる。「瞑想に—・る」「雑談に—・っていて客が来たのに気付かない」 2 動詞の連用形に付いて、他のことを忘れて一心にする意...
ふ・ける【老ける】
[動カ下一][文]ふ・く[カ下二]《「更ける」と同語源》年をとる。また、年寄りじみる。「年の割には—・けてみえる」
ふ・ける【更ける/深ける】
[動カ下一][文]ふ・く[カ下二]《「ふか(深)」の動詞化》 1 夜中に近くなる。夜が深まる。「夜がしんしんと—・ける」 2 季節が深まる。「秋がしだいに—・ける」
ふ・ける【蒸ける】
[動カ下一][文]ふ・く[カ下二] 1 むされてやわらかくなる。「芋が—・ける」 2 穀物が、湿気や熱気で変質する。「米が—・ける」
ふけ‐わた・る【更け渡る】
[動ラ五(四)]夜がすっかり更ける。「夜も—・る丑(うし)三つ時」
ふ‐けん【夫権】
民法の旧規定で、夫が妻に対して持っていた権利。妻の財産の管理収益権、妻の財産上の行為に対する同意権、居所指定権など。