素引(すび)きの精兵(せいびょう)
《素引きをする姿だけはりっぱにみえるところから》理論には強いが、実戦には役に立たない者。「—、畠水練の言(ことば)におづる人非じ」〈太平記・二九〉
すい‐び【翠微】
1 薄緑色にみえる山のようす。また、遠方に青くかすむ山。「目睫の間に迫る雨後の山の—を眺めていた」〈秋声・縮図〉 2 山の中腹。八合目あたりのところ。「麓に細き流れを渡りて、—に登る事三曲二百歩...
しれ‐じれ【痴れ痴れ】
[副]《「しれしれ」とも》いかにもとぼけているさま。また、おろかにみえるさま。「須藤は—笑って居る」〈蘆花・黒潮〉
じじ‐むさ・い【爺むさい】
[形][文]ぢぢむさ・し[ク] 1 男性の服装・顔つき・態度などが、年寄りじみてみえる。じじくさい。「—・い身なり」「—・い意見」 2 人の外見などが汚らしく見える。むさくるしい。「しかし、おれ...
地蔵(じぞう)と閻魔(えんま)は一(いつ)
地蔵は慈悲を、閻魔は忿怒(ふんぬ)をあらわし、全く反対の存在のようにみえるが、共に阿弥陀仏の分身であるということ。
しゃっきょう‐か【釈教歌】
仏教に関する和歌。また、仏教思想に基づいて詠まれた歌。勅撰集の部立てとしては、後拾遺集に釈教としてみえるのが最初で、千載集以後は1巻として独立する。
したきり‐すずめ【舌切り雀】
日本の昔話。原型は宇治拾遺物語に「腰折れ雀」の話がみえる。心やさしい爺(じじ)のかわいがっていた雀が糊(のり)をなめたので、意地悪な婆(ばば)は怒ってその舌を切って追い出す。爺は雀の宿をたずねて...
しゅ‐さ【酒皶/酒皻】
鼻が赤くなる病的状態。毛細血管が拡張して赤くみえる赤鼻程度のものから、紅色の丘疹(きゅうしん)や膿疱(のうほう)が毛穴にできる酒皶性痤瘡(ざそう)、さらにこぶのようにはれた鼻瘤腫(びりゅうしゅ)...
じょうだい‐ぶんがく【上代文学】
古代文学のうち、太古から奈良時代までの文学。古事記・日本書紀・風土記などにみえる神話・伝説・歌謡などの口承文学から、万葉集・祝詞(のりと)・宣命などの記載文学まで、種々の形態がある。
しょうし‐なんこつ【硝子軟骨】
軟骨のうち、基質に膠原(こうげん)線維とプロテオグリカンを多く含み、均質無構造で、半透明にみえるもの。もっとも一般的な軟骨で、関節・気管・咽頭・肋骨(ろっこつ)などに存在する。ヒアリン軟骨。 [...