やっとこ【鋏】
鉄製の工具の一。先の合わせが平たくなっていて、針金・板金、また、熱した鉄などをはさんで持つようにしたもの。
やっとこ
[副]かろうじて物事を達成するさま。やっとのことで。やっとこさ。「—逃げのびる」
やっとこ‐さ
[感]力を入れるときのかけ声。やっとこせ。「—と、重い腰を上げる」 [副]やっとのことで。やっとこ。やっとこせ。「—進級した」
やっとこ‐せ
[感]「やっとこさ」に同じ。「—と、持ち上げる」 [副]「やっとこさ」に同じ。「—頂上に着いた」
やっとこたんてい【やっとこ探偵】
志茂田景樹の小説。昭和51年(1976)に第27回小説現代新人賞を受賞した、著者のデビュー作。
やっとことっちゃあ‐うんとこな
[感]《「やっとこさ」「どっこいしょ」「うんとこさ」の三つのかけ声を重ねたもの》歌舞伎で、荒事に用いるかけ声。
やっとこ‐ばし【鋏箸】
やっとこの手に持つ部分と、物をはさむ部分とが、はしのように長いもの。