夢(ゆめ)通(かよ)・う
夢の中で行き来する。互いに夢に見る。「—・ふ道さへ絶えぬ呉竹のふしみの里の雪の下折れ」〈新古今・冬〉
ゆめがおさんによろしく【夢顔さんによろしく】
西木正明による小説。近衛文麿の嫡男、近衛文隆の生涯を描く。平成11年(1999)刊行。翌年、第13回柴田錬三郎賞を受賞。
ゆめ‐がたり【夢語り】
「夢物語」に同じ。 [補説]書名別項。→夢かたり
ゆめ‐がま・し【夢がまし】
[形シク]夢のようにはかない。たいそう少ない。「御家苞(いへづと)—・しく見え侍りしかば」〈発心集〉
ゆめこそで【夢小袖】
星川清司の短編の時代小説、および同作を標題作とする作品集。短編小説は平成3年(1991)、「オール読物」誌に掲載。作品集は同年8月刊行。
ゆめ‐ごこち【夢心地】
夢のようなうっとりとした気持ち。ぼんやりとした心持ち。夢見心地。
ゆめ‐さら【夢更】
[副]《「ゆめにも」と「さらに」との意味が複合してできた語か》(あとに打消し、禁止を表す語を伴って)少しも。夢にも。「自分ひとり…困ってるのは—楽なことではない」〈中勘助・銀の匙〉
夢(ゆめ)騒(さわ)が・し
夢見が悪くて、胸騒ぎがする。夢見騒がし。「人々も—・しく聞こゆるに」〈栄花・疑ひ〉
ゆめ‐じ【夢路】
夢をみることを道を行くのにたとえていう語。夢の通い路。「—をたどる」
ゆめ‐じらせ【夢知らせ】
遠方で起こったこと、または、これから起こることを夢で知らせること。また、その知らせ。