わざ‐まえ【業前】
腕前。てなみ。技量。「年若といえども—に於ては」〈和田定節・春雨文庫〉
わざ‐もの【業物】
名工の作った、切れ味のすぐれた刀。名刀。「正宗の鍛えた—」
わざ‐よし【業良し】
切れ味のよい刀剣。業物(わざもの)。「是は—なれども」〈虎寛狂・二千石〉
わざ‐わい【災い/禍/殃】
1 人に不幸をもたらす物事。また、その結果である不幸な出来事。災厄。災難。「口は—の元」「—が降りかかる」 2 不快であること。多く、感動表現に用いる。「あな—や、かばかりの事をだにしそこなひ給...
わざわい・する【災いする/禍する】
[動サ変][文]わざはひ・す[サ変]それが原因となって悪い結果を招く。「天候が—・して観客が少なかった」
禍(わざわい)も三年(さんねん)置(お)けば用(よう)に立(た)つ
わざわいも時がたてば、幸いの糸口になることがある。禍も三年。
禍(わざわい)を転(てん)じて福(ふく)と為(な)す
《「戦国策」燕策から》わざわいに襲われても、それを逆用して幸せになるように取り計らう。 [補説]「禍を変じて福となす」とするのは誤り。
わざ‐わざ【態態】
[副] 1 他のことのついでではなく、特にそのためだけに行うさま。特にそのために。「—出掛けなくても電話で済むことだ」 2 しなくてもよいことをことさらするさま。故意に。「御親切にも—忠告に来る...
わざわざ・し【態態し】
[形シク]わざとらしい。「—・しくことごとしくきこゆれど」〈大鏡・序〉
わ‐ざん【和讒】
1 一方で親しみ、他方で悪く言うこと。讒言。中傷。悪口。「人の—を構へて申し候ひつらん」〈義経記・六〉 2 讒言・中傷のための不和状態をとりもってなごめること。仲介。「予—して云はく」〈明月記・...