とぼし・い【乏しい】
[形][文]とぼ・し[シク]《「ともしい」の音変化》 1 十分でない。足りない。「人材が—・い」「—・い経験」 2 経済的に貧しい。「—・い生活」 [派生]とぼしげ[形動]とぼしさ[名]
ともし・い【乏しい/羨しい】
[形][文]とも・し[シク] 1 「とぼしい1」に同じ。「旅費が—・いから」〈宙外・独行〉 2 「とぼしい2」に同じ。「—・い生活を送る」 3 心がひき込まれるようである。珍しくておもしろい。「...
ともし・ぶ【乏しぶ/羨しぶ】
[動バ上二]うらやましく思う。「音のみも名のみも聞きて—・ぶるがね」〈万・四〇〇〇〉
ともし・む【乏しむ/羨しむ】
[動マ下二]もの足りなく思わせる。うらやましがらせる。「恋しくは日(け)長きものを今だにも—・むべしや逢ふべき夜だに」〈万・二〇一七〉
ぼう【乏】
[常用漢字] [音]ボウ(ボフ)(呉) [訓]とぼしい 必要な物が足りない。とぼしい。「窮乏・欠乏・困乏・耐乏・貧乏」
ぼう‐げつ【乏月】
陰暦4月の異称。前年にとれた穀物が尽きて、その年の穀物がまだ実らない時節。
ぼう‐しょう【乏少】
[名・形動]とぼしいこと。十分でなく足りないこと。また、そのさま。ぼくしょう。「—な知識」
ぼうせいし‐しょう【乏精子症】
精液中の精子の数が著しく少ない状態。精巣の造精機能障害によるものが多いが、精子輸送路の障害が原因となる場合もある。精子過少症。精子減少症。精子欠乏症。→OAT症候群
ぼう‐にょう【乏尿】
排泄する尿量が著しく少ない状態。1日400ミリリットルが目安とされ、急性腎炎・ネフローゼ症候群・脱水・ショックなどでみられる。
ぼく‐しょう【乏少】
[名・形動ナリ] 1 とぼしく少ないこと。また、そのさま。「所従なども—なりけり」〈平家・三〉 2 貧乏なこと。また、そのさま。「—の藤太とて、いと貧しき者侍り」〈伽・福富長者〉