ほととぎすだてのききがき【早苗鳥伊達聞書】
歌舞伎狂言。時代物。6幕。河竹黙阿弥作。明治9年(1876)東京新富座初演。伊達騒動を実録風に脚色したもの。実録先代萩。
ほんちょうにじゅうしこう【本朝廿四孝】
浄瑠璃。時代物。5段。近松半二ほか合作。明和3年(1766)大坂竹本座初演。「甲陽軍鑑」に取材し、中国の二十四孝の故事を配する。廿四孝。
まげ‐もの【髷物】
髷を結っていた時代に取材した小説・演劇・映画など。時代物。ちょんまげもの。
みうらのおおすけこうばいたづな【三浦大助紅梅靮】
浄瑠璃。時代物。五段。長谷川千四・文耕堂合作。享保15年(1730)大坂竹本座初演。特に三段目の切(きり)が有名で、歌舞伎では「石切梶原(いしきりかじわら)」の通称で上演される。
みだれ【乱れ/紊れ】
1 まとまっていないこと。整っていないこと。「裾の—をなおす」「電波の—」 2 秩序などが崩れること。「世の中の—」 3 心が平静さを失って混乱すること。「心の—を静める」 4 能の舞事(ま...
みばえげんじみちのくにっき【莩源氏陸奥日記】
歌舞伎狂言。時代物。一幕。河竹黙阿弥作。明治19年(1886)東京新富座初演。義経記に取材した活歴物で、のち新歌舞伎十八番に加えられた。通称「伊勢三郎」。
めいぼくせんだいはぎ【伽羅先代萩】
歌舞伎狂言。時代物。5幕。奈河亀輔(ながわかめすけ)作。安永6年(1777)大坂中の芝居初演。伊達(だて)騒動に取材。現行の台本はこれにおよび「伊達競阿国戯場(だてくらべおくにかぶき)」を折...
ものぎ‐の‐あいかた【物着の合方】
歌舞伎下座音楽の一。主に時代物で、舞台上で着替えたり鎧(よろい)をつけたりする際に、大鼓・小鼓入りで演奏する合方。
やのね【矢の根】
歌舞伎十八番の一。時代物。享保14年(1729)江戸中村座の初春狂言「扇恵方曽我(すえひろえほうそが)」の中の一幕として2世市川団十郎が初演。曽我五郎が矢の根を研いでまどろむうち、夢の中で兄十郎...
やまとがなありわらけいず【倭仮名在原系図】
浄瑠璃。時代物。五段。浅田一鳥らの合作。宝暦2年(1752)大坂豊竹座初演。在原行平と松風・村雨姉妹の恋物語に、惟喬(これたか)・惟仁(これひと)両親王の皇位継承争いをからめて脚色。四段目が「蘭...