アタラ【(フランス)Atala】
シャトーブリアンの小説。1801年刊。1802年刊行の「キリスト教精髄」の第3部にも収められている。
あとはのとなれ【あとは野となれ】
室井光広の長編小説。平成9年(1997)「群像」誌に掲載ののち刊行。
アドルフ【(フランス)Adolphe】
コンスタンの中編小説。1806年から1810年にかけ、著者が亡命生活を送っていた帝政時代に執筆したもので、1816年刊行。フランスにおける心理小説の傑作。
あにき【兄貴】
今江祥智の自伝的長編小説。昭和51年(1976)刊。昭和48年(1973)刊行の「ぼんぼん」の続編。
あばれはっちゃく
山中恒による児童文学作品のシリーズ名。昭和45年(1970)から昭和47年(1972)にかけて「よみうり少年少女新聞」で連載。単行本は昭和52年(1977)刊行。テレビドラマ化され、人気を博した。
あほうものがたり【阿呆物語】
《原題、(ドイツ)Der Abentheurliche Simplicissimus Teutsch》グリンメルスハウゼンの小説。1668年刊行の初版は全5巻。1669年の再版時には続編1巻が付...
あまいみつのへや【甘い蜜の部屋】
森茉莉の小説。全3部からなる。昭和40年(1965)から昭和50年(1975)にかけて執筆。昭和50年(1975)に刊行され、第3回泉鏡花文学賞を受賞。著者自身のファーザーコンプレックスが投影さ...
あまくさ‐ばん【天草版】
16世紀末から、九州天草のイエズス会が刊行した活字版の本。「伊曽保物語」「平家物語」などがある。天草本。→キリシタン版
あまのがわのたいよう【天の川の太陽】
黒岩重吾の長編小説。「歴史と人物」誌に連載ののち、昭和54年(1979)刊行。壬申の乱をテーマとする歴史小説で、翌昭和55年(1980)第14回吉川英治文学賞受賞。
あまりにもさわがしいこどく【あまりにも騒がしい孤独】
《原題、(チェコ)Příliš hlučná samota》チェコの小説家、フラバルの小説。1976年、執筆。地下出版で読み継がれ、1989年、チェコのビロード革命の年に正式に刊行。